業務でデータを良く扱うのだけど、IT部門に抽出依頼してもこちらの欲しいものがスパッと出てこないんだよね。
試行錯誤しながらデータを貰ったりするから何度も依頼するの申し訳ないし…
このような悩みをお持ちの方、ぜひ「データ」について学んでいただきたいと思います。
サマリ
- IT部門と業務部門はそれぞれ足りない知識がある。
- お互いが歩み寄ると様々なメリットがある
- これからは、データは自分で直接取得する時代
記事の信頼性
私は新卒でSIerという「対企業向けにシステムを開発する企業」に就職しました。エンジニアとして、システム開発の全工程(要件定義や設計、開発、テスト、リリース、保守まで)を担当してきましたし、現在はAndroidのアプリも作成していますので、経験者の視点からお話ししていきます。
なぜIT部門とビジネス部門は会話が成立しにくいのか?
お互いに足りない知識がある
マーケティングなどのビジネス部門とIT部門はお互いの業務のことはあまり知りません。
そのため、情報システム部門は「何のためにビジネス部門がデータ抽出を依頼してきているか」を知りませんし、ビジネス部門は「どのようなデータがあるかわからない」から想像でオーダーを出します。
このように、お互いの業務のことを知らないからこそ、表面的なコミュニケーションになってしまい、認識齟齬が生まれやすいのです。
お互い前提が違うから、すれ違ってしまうのね。
IT部門、エンジニアとの共通言語を知ると、会話がスムーズに
非エンジニアの方がデータがどのように蓄積、集計されているか知っていると、「IT部門やエンジニアとの会話がスムーズ」になります。
非エンジニアの方の多くは、「システムって難しい」などITやシステムについて敬遠されていると思いますが、英語がわからないければ、英語圏の人とコミュニケーションを取れないように、システムやITのことを知らなければ、エンジニアたちとコミュニケーションを取れるわけもありません。
IT部門の方はビジネス部門の業務を知る努力はされているので、ビジネス部門の方もITのことを、せめて自分が扱うデータのことくらいは知っておきましょう。
データは自分たちの資産。
他人任せにせず自分たちで理解しよう!
会話が通じると結構色々なことを教えてくれる
IT部門やエンジニアの方たちと会話ができるようになると、「その目的ならこのデータとかどうですか?」など向こうから提案してくれます。
彼らはシステムを熟知しているので、コミュニケーションがうまく取れると、例えば下記のような恩恵を得られるようになります。
- 自分の考慮漏れを指摘してくれ、手戻りが少なくなる
- 「出来ない」という結論だけでなく理由を教えてくれ、解決策を考えやすい
ITやシステムのことを知らない人相手の場合、「エンジニアの話が伝わることがごく稀」なので、「どうせ伝わらない」と、最初からあきらめて話しているエンジニアが多いです。
そのような状況ですと、言われた通りにしか対応しなかったり、「できません」と結論のみを伝えることが多いです。
お互いが損をしてしまう事態になりますので、ぜひビジネス部門の人ももう少しIT部門に寄り添っていただけると嬉しく思います。
ITを怖がらず、活用していこう
データを格納!データベースの概要
データベースとは
データベースとは、「データの基地」であり、整合性を保った状態でデータを蓄積するための様々な機能がついたソフトウェアのことです。
「テーブル」と呼ばれるデータを蓄積する箱があり、この中にデータが格納されています。
イメージとしては、Excelファイルがデータベース、Excelのシート1つ1つがテーブルという感じです。
Excelのように行列形式でデータが格納されます。
データベースはデータを効率的に蓄積するソフトウェア
2種類のデータ:マスタとトランザクション
データには、マスタとトランザクションという2種類が存在します。トランザクションは「トラン」と省略することもあります。
- マスタ:商品や社員など、基礎情報となるデータ。商品一覧などがこれにあたる。
- トランザクション:注文情報など、日々増えていくデータ。
上記のように分類して管理することで、データ量を削減出来たり、更新量を減らすことができるため、エンジニアは上記のようにデータを分類して考えます。
マスタ:基礎データ
トラン:日々の実績データ
データベースからデータを抽出できるようになろう
さて、非エンジニアの方でもデータを扱う機会は多いと思います。
少し前までは扱うデータの量も少なかったので、画面で定型のDL機能があったと思いますが、最近では扱うデータも増えてしまい、画面が追い付いていない状況になりつつあると思います。
実際に、ビズリーチなどWebサービスを提供している企業では、非エンジニアの方もSQLという言語を利用して、データベースから直接データを抽出しています。
この技術を知っていれば、「IT部門に依頼しなくても必要なデータを必要なタイミングで抽出すること」ができ、非常に効率的なデータ分析が可能になります。
扱うデータが多岐にわたり、逐一画面を作成することもできないため、おそらくこの流れは多くの企業に広まるでしょう。今のうちに学んでおくと、周囲との差をつけることができます。
難しそうと思うかもしれませんが、英語よりもはるかに簡単です。下記教材がオススメですので、ぜひご覧ください。
なお、上記はKindle Unlimitedを利用していると無料で読むことができます。無料体験もありますので、ぜひご活用ください。
SQLはデータを扱う人に必須のスキル。
この機会に学びましょう!
まとめ
今回は非エンジニアの方に知っていただきたい「データ」のお話をしてきました。
- IT部門と業務部門はそれぞれ足りない知識がある。
- お互いが歩み寄ると様々なメリットがある
- これからは、データは自分で直接取得する時代
最初は難しく感じるかもしれませんが、ビジネス部門がデータベースから直接データを抽出する時代は確実に来ると思います。
今のうちに習得しておきましょう!
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