システムエンジニアに興味があるのだけど、どのような仕事内容なのだろう?経験者の話を聞いてみたい!
このような疑問に答えていきます。
本記事のテーマ
本記事を読むと、次の情報が得られます。
- SIerのシステムエンジニアの仕事内容
- 1日のスケジュール
結論
システムエンジニアは年次が若いうちは個人ワークが、年次を重ねていくと打ち合わせが増えていきます
- 大手SIerなどの1次請けは若い年次でもマネジメントを担当することが多く、2次請け、3次請けになるにつれ単純作業(製造やテスト)を担当することが多い
- 打ち合わせには顧客打ち合わせと社内打ち合わせがあり、社内打ち合わせは顧客打ち合わせの準備であることが多い
記事の信頼性
私は新卒でSIerという「対企業向けにシステムを開発する企業」に就職しました。エンジニアとして、システム開発の全工程(要件定義や設計、開発、テスト、リリース、保守まで)を担当してきましたし、現在はAndroidのアプリも作成していますので、経験者の視点からお話ししていきます。
SIerの1日のスケジュール
私が働いていた時のスケジュールですが、下表のとおりです。大体9:00~22:30まで働いていました。この時は5年目だったのですが、個人ワークが中心のスケジュールとなっています。
この時は案件を2つ掛け持ちで進めており、かつ社内の施策にも複数関わっていたので結構忙しかったです。見ていただいてわかるようにお昼休みの時間はコンビニに行く時間しかなかったです。(ご飯食べながら作業してました)
上司からも「無茶なスケジュールなのは知ってるけど、予算達成に必要な案件で他に選択肢が無かった」と言われていたくらい、厳しい状況でした。(ちなみに皆さんが知っているような超有名企業の案件です。)
それでは各タスクの説明をさせていただきます!
メールチェック・朝会準備
出社したらまず行うのがメールチェックです。どんなに夜遅く(終電ギリギリ)ても、上司からメール却って来てたので、まずはそれを確認していました。
メールチェックが完了したら朝会の準備として、その日行う作業の確認・計画をします。何か相談事項があれば事前に整理しておきます。
朝会
私が参画していたPJでは朝会を行い、下記の情報共有を行っていました。
- 前日の進捗報告
- 当日の作業スケジュール
- 課題、相談事項の共有
- その他連絡事項
大体30分くらいで行っていました。新人の頃は報告が上手くできず、上司によく怒られてました。笑
続けると報告・連絡・相談が上手くなりますよ。
PJ定例会議
大規模な案件だと、複数のチームが組成されます。例えばERP(基幹業務システム)の案件であれば、物流やCRM、会計など分野によってチームが分かれることがあります。
朝会はチーム単位で行うことが多いですが、PJ定例会議は、PJ全体の進捗・課題を確認する会議体ですので、全チームが集まって打ち合わせを行います。全員が集まるというよりは、各チームのリーダクラスが集合するイメージです。
内部だけでやることもあれば、顧客を交えて行うこともあります。
社内施策会議
社内の施策は様々なものがありましたが、みんなの作業場所がバラバラなので、本社にいる人は会議室で、客先にいる人はオンライン会議で参加していました。
ちなみに、上司はあまり良く思ってなかったのか、社内施策会議にかかる時間は無視してスケジュール立てられました。笑
顧客打ち合わせ
大体1、2週間に1回程度、顧客との打ち合わせが開催されます。事前に決めた計画に沿って、顧客要望のヒアリング、仕様の確認を行います。
通常1回で決まることは無いので、次回の打ち合わせまでの宿題として持ち帰ることが多いです。パワーポイントの資料だけではなくモックアップ(実際に動く試作品)を作成して、イメージのすり合わせを行うことが多いので、モックアップの作成・修正も次回までに行う必要がありました。
ちなみに顧客によってはこちらが意図していない(もしくは聞かれたくない)ことをズバッと聞いてくる人もいるので、1番気疲れしました。
社内レビュー
顧客打ち合わせ資料や設計書などの成果物のレビュー(確認・添削)を行います。自分がレビューしてもらうこともあれば、BP(社外から雇ったエンジニア)の方や後輩の成果物のレビューを行うこともあります。
会社によってはこのレビュー文化が無いところもあるかもしれませんが、自分一人では意外と見落とし・考慮漏れがあるので、絶対にやった方が良いです。
なお、通常は場当たり的にレビューするのではなく、「レビュー観点」を用意して行います。もしなければ他のメンバーに聞いてみるか、過去の経験をもとに穴がありそうな部分を洗い出して観点を整理してみてください。
個人ワーク
メインの作業時間がこの個人ワークです。個人ワークでは、案件の状況にもよりますが、下記の作業を行います。
- 次の顧客打ち合わせ資料の準備、議事録作成
- 設計書などのドキュメント類の作成
- プログラムの作成
- テスト設計・実施
上記はあくまで一例ですが、WBSと呼ばれる作業計画に合わせて作業します。ちなみに進捗が遅れると次の朝会で詰められることもあります。
まとめ
今回はエンジニアの1日を紹介してきました。5年目の時を例にしましたが、たまたま私が忙しかっただけで、他の人の倍近く残業していました。決してすべてのエンジニアが同じくらい残業しているわけではありません。
今回はSIerのエンジニアの働き方をご紹介しましたが、SIerに限らずシステムエンジニアの作業内容は近しいものがあると思います。今後エンジニアを目指される方の参考になれば幸いです。
ではでは。
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