IT系の資格ってたくさんあるけど、取得したほうがいいのかな?取るなら何が良いのだろう?
このような疑問に答えていきます。
本記事のテーマ
本記事を読むと、次のようになります。
- ITエンジニアに資格は必要かどうか考えるきっかけになる
- 取得するとしたらオススメの資格は何かわかる
結論
私は正社員としてずっとその企業に勤めるのでない(フリーランスの方や転職を検討されている)のであれば、「資格は取得したほうが良い」と考えています。
初対面だとその人のスキルまではわからないですが、資格を持っているだけである程度の知識はあると対外的に証明されるため、その他のスペックが同程度の場合、資格がある方が有利と言えます。
仮に資格を取得するのであれば下記がオススメです。
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- その他高度資格
ベンダー資格もありますが、個人的には安価ですし、汎用的に使え、国家資格でもある「情報処理技術者試験」の資格取得が良いと思います。
なお、転職をするのであれば、書類の添削や面接対策、日程調整、給与の交渉など多岐に渡る支援を無料でしてくれる転職エージェントの利用をオススメします。
オススメの転職エージェントはこちらにまとめていますので、ぜひご参照ください。
記事の信頼性
私は新卒でSIerという「対企業向けにシステムを開発する企業」に就職しました。エンジニアとして、システム開発の全工程(要件定義や設計、開発、テスト、リリース、保守まで)を担当してきましたし、現在はAndroidのアプリも作成していますので、経験者の視点からお話ししていきます。
エンジニアに資格は必要か?
極論ですが、私はエンジニアには資格は無くても良いと考えています。
大切なのは資格を持っているかどうかではなく、知識を生かして価値を創出できるかどうかです。
これは私の経験談なのですが、以前一緒に働いていた方が「ORACLE MASTER Platinum」という、Oracle社のDB関連資格の最高峰の資格を保持していたのですが、PL/SQLというOracle上で動作するバッチの開発で大幅な遅延を出し、結果として途中でクビになったことがあります。
また、別の現場では、PMPというマネジメント関係の資格を保持している方がほぼマネジメントができず、大幅な遅延を引き起こしてしまったこともあります。
上記はあくまでも一例ですが、資格を持っているからといって、必ずしも現場で活躍できるわけではないということです。
では、資格は意味がないのでしょうか?
個人的には資格は、「自身の経験を体系的に振り返るツール」としては有用なのではないかと考えております。
現場で経験したことを、資格勉強を通じてて振り返り、定着させることには意味があると思います。
実際、私は現場で学んだ内容をもとに資格受験をしていたので、10時間~20時間くらいの勉強時間で応用情報技術者やデータベーススペシャリストに合格しています。
実際に自分が体験したこととリンクしているので、非常に勉強効率が高いです。(おそらくセキュリティスペシャリストなど経験していない分野はもっと勉強時間が必要です)
先ほども記載しましたが、資格だけでも経験だけでも不十分で、経験した内容を資格勉強を通じて定着させ、「知識・経験を生かして価値創出できる状態にする」ことが非常に重要となってきます。
オススメのIT資格
では、数あるIT資格の中で何を取得すれば良いのでしょうか?私の持論としては下記の2つです。
- 情報処理技術者試験
- ご自身が経験した内容に近しい、専門性の高いベンダー資格
それぞれ見ていきましょう。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は、経産省が認定している国家資格で、基本情報技術者、応用情報技術者など様々な試験体系があります。
詳細は公式HPを参照ください。
ITエンジニアとして働くのであれば、基本情報技術者くらいは取得した方が良いと思います。
理由としては、「システム開発は大勢で協力して行うもので、他領域の人と会話するためにも最低限の知識は必要」だからです。
システム開発では、画面などユーザが直接操作する部分を担当する「アプリチーム」と、サーバーなど、アプリケーションが動くための環境を用意する「インフラチーム」に分かれることがあります。
アプリチームとインフラチーム間で意思疎通ができないとシステム開発は炎上しやすくなります。そのため、お互いが何をやっているかという最低限の知識は必要なのです。
基本情報技術者を取得したのであれば、忘れないうちに応用情報技術者を取得しましょう。
応用情報技術者と基本情報技術者は試験範囲が近しく、比較的合格しやすい試験になります。
これは必須ではないのですが、転職などをする際の箔になりますし、数千円で受験できるので、取得した方が良いかと思います。
応用情報技術者に合格すると、その後2年間は情報処理技術者試験の高度試験において、一部の試験(共通的知識を問う午前Ⅰ試験)が免除になります。
この期間のうちに、ご自身が経験された領域の試験を受験するのがオススメです。
私はデータベーススペシャリストを受験しましたが、結構実務に近い問題が出たので練習のために過去問題を解くのも勉強になるかもしれません。
ベンダー資格
私はOracle MasterのBronzeとJavaのBronzeしか取得したことはありませんが、重箱の隅をつつくような問題が多く、正直あまり勉強になったとは思えません。
受験料も高く(Oracle MasterのBronzeの時は会社から出ましたが、約4万円かかりました)、受注や昇格の要件になっているなどの理由が無い限りは、あまり積極的に取得する必要は無いと思います。
もしご自身にその領域の経験があり、専門性の高い(その資格体系の上位レベル)資格に合格できるのであれば、会社に交渉して試験費用を出してもらって受験するのはありだと思います。
まとめ
今回はIT業界の資格について書かせていただきました。
途中でも書きましたが、「資格や経験から付加価値を創出することが重要」なのであって、資格自体にはあまり意味があるとは思っていません。
初対面の人に対しては一定レベルの知識があるという証明にはなるので、普段の仕事に加えての勉強で大変だと思いますが、フリーランスの方や転職を検討されている方は取得した方が箔はつくと思います。
ちなみに、転職をするのであれば、書類の添削や面接対策、日程調整、給与の交渉など多岐に渡る支援を無料でしてくれる転職エージェントの利用をオススメします。
オススメの転職エージェントはこちらにまとめていますので、ぜひご参照ください。
今回の記事が誰かの役に立つと幸いです。
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